2016年6月アーカイブ

名古屋市の子宮頸がん接種後の健康調査は失敗だった。

名古屋市は、昨年9月、子宮頸がんワクチンを接種した女子生徒を含むすべての10代の女子生徒を対象に、アンケートによる健康調査を行った。対象は70960人で、回収は30793件、43.4%であった。
昨年12月、速報版に以下のような3項目の結論が示された。(以下、◯※も含め原文のまま)

 ◯年齢補正を行った結果、今回調査した24項目の症状について、ワクチン接種者に有意多い症状は無かった。

 ◯逆に、ワクチン接種者に有意に少ない症状もあったが、これはすでに症状のあった方がワクチン接種しなかった結果とも考えられ得るため、ワクチンの影響とは言い切れない。

 ※この結果は統計的な分析であり、個々の事例の因果関係については慎重に判断する必用がある。

1番目の結論は、予想外であるが、ワクチン接種によって増加した症状は一つもなかった、ということである。"年齢補正"から始まるところに引っかかるが、それは2番めの結論に関連する。

2番めの結論は非常に興味深く、よく考えなければならない。名古屋市のワクチンを"接種していない"少女たちでは、"接種した"少女たちに比べ、健康を害していることを示す症状をもつ率が年齢とともに次第に増えていく、という結果になっているのである。

 このことが、子宮頸がんワクチン非接種群を基準に、接種群との症状の頻度の比較するとき、年齢補正が重要となり、"ワクチン接種者に有意多い症状は無かった"という結論になるのである。

 だが、ワクチン非接種の集団において、"健康の障害を意味する症状の項目が年齢とともに次第に増えていく"ということは考えにくく、"一体どうなっているのだ"と問わねばならない。

 ワクチン接種の影響は、この変化をかぶって"検定不能"となっていると考えるべきである。つまり、結論2は、"名古屋市の、子宮頸がんワクチン接種の健康への影響の分析は失敗に終わった"と言っているに等しい。

 したがって、本年6月、上の結論を取り消したことは妥当なのである。(実は副反応を認めたことになる)。市のホームページから速報版.pdf は削除された。現在、整理された「子宮頸がん予防接種調査 回答集計結果」と未加工のデータ(raw data)が示されている。

 これは、分析の手法というよりはアンケート全体の設計に問題があったと考えられる。報告書のタイトルからして、ワクチンの副反応調査という姿勢は感じられない。

 ワクチンの副反応被害は少数しか起こらないので、その少数を拾い上げることに適した手法を考えねばならない。95%信頼区間を計算して見るとわかるのだが、群の中で陽性の率が小さいと、計算式の性質から、95%信頼区間がなかなか1を超えない。

 また、副反応調査が目的であるならば、VAERSを習って、少なくとも、救急受診、入院、障害が残った、とかの項目を入れるべきであった。

 資料をみて、思ったほど副反応は多くない。私の実感も、HPVワクチンを射った女子生徒の大多数は健康を害してはいない。だから、結論としてはよく、「"全体として"、子宮頸がんワクチンには問題ない」とされてきたのである。

 だが、少数だが、ワクチン接種の副反応によると考えられる、日常生活を困難にするほどの重篤な健康被害が起こっていることは間違いのない事実であり、被害を受けた方々が救済を求めていることも、今更言うまでもないことである。

海外では、米国VAERSに報告されただけでも、死亡数が300に迫ろうとしている。

 このような重症な人たちの数を調査し、救済と今後のワクチン政策に生かしていくことがコストをかけたことの見返りであろう。だがワクチンの副反応の結論を取り消し、ウヤムヤにするなら、税金の無駄遣い、市民への裏切りではないのか、とのそしりから逃れられないだろう。

 「年齢補正の実体 - 問題となったワクチン非接種群での有症状率の増加」

 H12年生まれの15歳を基準にして、H6年生まれ21歳までの年率増加率を示すと
1.月経不順    7.4%
2.月経量の異常 8.9%
4.ひどく頭が痛い 9.4%
5。身体がだるい 14.2%
6.すぐ疲れる  11.9%
17.物覚えが悪くなった 25.9%
18.簡単な計算ができなくなった 38.9%
19.簡単な漢字が思い出せなくなった 29.7%
20.身体が自分の意思に反して動く 22.4%
21.普通に歩けなくなった 37.9%
22.杖や車椅子が必用になった  30.9%
23. 突然力が抜ける  20.9%

これらの増加率は、驚くべき大きさであり、ありえない。
この調査と解析がデタラメでないかとの疑いが頭に浮かぶのである。


[以下の分析も「ワクチン非接種群に有症状率が多い」という影響を受けるが一応示してみる]

上に紹介した速報版の結論は、22頁の「2.3 身体の症状と子宮頸がんワクチン接種の有無クロス集計」という表を元にしている。項目20と21を除けば、ワクチン接種の有無で、ほとんどの症状の頻度の違いはない(年齢補なし)
1 月経不順   オッズ比 1.05   95%信頼区間 0.99 - 1.11
2 月経量の異常      1.29         1.17 - 1.43
4 ひどく頭が痛い      1.03        0.95 - 1.11
5 身体がだるい       0.96         0.88 - 1.03
6 すぐ疲れる        1.01        0.94 - 1.10
17 もの覚えが悪くなった   1.27         1.09 - 1.48
18 簡単な計算ができなくなった  1.02       0.79 - 1.33
19 簡単な漢字が思い出せなくなった 0.99      0.83 - 1.18
20 身体が自分の意思に反して動く 1.52      1.13 - 2.04
21 普通に歩けなくなった    1.46       0.90 - 2.35
23 突然力が抜ける      1.25         0.99 - 1.57

下の左の図は、23頁の「2.3.1身体の症状に病院受診と子宮頸がんワクチン接種の有無のクロス集計」である。
ワクチン接種後、下の項目のような症状で、病院を受診していることは非接種群より多いことを示している。(普通ならここでまず、ワクチン接種群と非接種群とでの、病院受診比率のオッズ比を示したいのだが、データが示されていないので今のところ計算出来ない。)
1 月経不順   オッズ比 1.81  95%信頼区間  1.64 - 2.11
2 月経量の異常          1.93      1.57 - 2.11
4 ひどく頭が痛い          1.10     0.96 - 1.26 
5 身体がだるい          1.46    0.96 - 1.26  
6 すぐ疲れる            1.39     0.96 - 1.26
17 もの覚えが悪くなった      1.35     0.75 - 2.41 
18 簡単な計算ができなくなった    2.19    0.75 - 6.42
19 簡単な漢字が思い出せなくなった  2.53    0.87 - 7.31
20 身体が自分の意思に反して動く   1.57     0.87 - 2.84
21 普通に歩けなくなった      1.65     0.90 - 3.05
23 突然力が抜ける        2.03      1.11 - 3.70  

 28頁に、「2.4. 症状の影響と子宮頸がんワクチン接種の有無のクロス集計」を見るべきである。
1 学校での勉強    オッズ比 1.02 95%信頼区間 0.94 - 1.12
2 勉学以外活動       1.03         .93 - 1.16
3 就職、就業         1.70        1.28 - 2.30

「就職、就業」が、今回の調査結果のなかで、数少ない"統計学的に有意"であることに注目してほしい。
HPVワクチン被害者が、高校卒業、就職、進学で大きな壁にぶつかっていることがわかる。
本人だけでなく、家族にも大きな負担と、苦痛、悲しみをを負っていることに想像力を向けてほしい。

フランスでのB型肝炎ワクチン接種中止の経緯

<フランスでのB型肝炎ワクチン接種中止の経緯>

1994〜95年、フランス厚生省はWHOの勧奨に基づき、幼児とキャッチアップとして十代の生徒に一律な接種キャンペーンを始めた。

1996年(まで)に、フランスの市販後医薬品安全監視に200例の中枢神経脱髄性疾患(MS)が報告された。

1998年、フランス厚生省はこのキャンペーンを中止した。
一方、WHO、フランス医学アカデミー、フランス公衆衛生最高会議はワクチン接種を再開するよう働きかけた。

2002年11月 WHOGlobal Advisory Committee on Vaccine Safety (GACVS)が声明発表。
B型肝炎ワクチン接種と多発性硬化症との関連はない」

2004Hernanらの論文:Recombinant Hepatitis B Vaccine and the Risk of Multiple Sclerosis遺伝子組み変えB型肝炎ワクチンと多発性硬化症のリスク)
B型肝炎ワクチンの接種によりMSになるリスクは3.1倍に高まる。他のワクチンではこのような現象は見られなかった。」

201411月、Dominique Le Houezecの論文、Evolution of multiple sclerosis in France since the beginning of hepatitis B vaccination
ワクチン出荷本数の推移に1年遅れて、MSの発症報告が推移する。極めて強い相関がみられる。(下図)

以上の論文により、WHOGACVSの意見が否定されたはずだが、

現在でもWHO、米国CDCのホームページには「B型肝炎ワクチンとMSは関係ない」、とある。



白線:B肝炎ワクチンの出荷本数
黒線:ワクチン接種後に発症した多発性硬化症患者の報告数











訴訟の経過

2001年、ベルサイユの控訴裁判所の法廷で、製薬メーカーはMSの発症に責任が有るとされた。

20039月、最高裁は、控訴裁判所の判決は仮定的な因果関係に基づいているとして覆した。しかし、控訴裁判所の判断が破棄され理由は、判決が基づいた仮説の矛盾した証拠であった。

2005525日、第二民事法廷では、B型肝炎ワクチン接種後にMSが起こったのは、"業務上の事故(an accident at work)とみなしうる"とし、ワクチンとMSの因果関係は問わない、とした。

B型肝炎ワクチンを作っていたのはグラクソ・スミス・クライン社。

子宮頸がんワクチン:サーバリックスを作っている会社である。

イギリスではB型肝炎ワクチンの一律接種の方針は"潰れた"。
しかし、日本ではこれから始めようとするのである。


VAERSの検索


1076例の死亡が報告されている。これは子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の260に比べて遥に多い。

年齢分布をみると3歳以下(77%)に集中している。


VAERS_HepatitisB_vaccine.png


HBV_Death_age_distribution.png















Jane Orient 医師の議会での発言


"多くの子供にとって、B肝炎ワクチンの重篤な副反応のリスクは、B型肝炎のリスクの100倍大きい"


当方でMercola医師のHPにあったものを翻訳しました。しかし、AAPSのHPのものを翻訳すべきでした。わずかですが、違いがあります。


http://articles.mercola.com/sites/articles/archive/2008/01/02/hepatitis-b-vaccine-part-four.aspx


http://www.aapsonline.org/testimony/hepbcom.htm


翻訳: http://satouclk.jp/B%E5%9E%8B%E8%82%9D%E7%82%8E%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3_Jane_Orient.pdf




B型肝炎ワクチン接種の個人的経験


私は30歳代、東北大学医療技術短期大学部衛生技術学科の助教授をやっていた。学生実習のときに血液に触れるというので、B肝炎ワクチン(ビームゲン)を3回打たされた。

3回めの接種の1月後に採血され抗体価を調べたが、殆ど上がっていなかった(数値の記録はもう無い)。


数年前、接種してから25年くらいの経過となるが、抗HBs抗体、抗HBc抗体の抗体価を調べた。どちらもゼロだった。

私の場合、全く無効だった。幸い副作用は全く感じなかった。



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