23価肺炎球菌ワクチンの副反応報告の分析

平成27年11月27日に開かれた予防接種副反応応検討部の会資料7 「23価肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスNP)の副反応報告状況について」の分析 

 <死亡率はインフルエンザワクチンの10倍、全く射つ価値なし>

平成26年11月1日より27年6月30日までの8月分の接種分の副反応報告の纏めである。
接種可能のべ人数(恐らく出荷本数)は320万5685で、副反応報告は製造業者からの報告113(Aとする)、医療機関からの報告383(Bとする)であるが、Bのうち"重い"とされるのは90である。製造販売業者からの報告は重篤度がすべて"重篤"となっているので、重症重篤例は合わせて203例とまとめる。
インフルエンザワクチンの副反応報告と比較するとその頻度は21.5倍となる。(203/3205685 対 162/55016521)
死亡報告数はプレベナーNPで9、インフルエンザワクチンで16、比率では9.67倍となる。 (9/3205685 対 16/55016521)

死亡例:(経過がわかるもののみ)
A22,23: 79歳女性、インフルエンザワクチンと同時接種翌日、敗血症で死亡。(1日で敗血症となり、当日死亡するのは内科医としては考えにくい)
A36: 92歳女性、2日後肺炎で死亡。
B53: 65歳女性、劇症肝炎、肝不全による後腹膜出血で32日死亡。
A81: 88歳女性、呼吸不全、肺線維症悪化?、2日後死亡。
A32: 82歳女性、肺線維症の増悪、16日後に死亡。 
A45: 65歳男、血液透析中、肺炎、5月後死亡。
A46: 85歳男、肺障害?7日目死亡。
B85: 83歳男、敗血症性ショック、DIC、胃腸出血、85日目に死亡。

製造販売業者からの報告に目立つのは「副反応名」欄の肺炎である。21例もある。一方、医療機関からの報告の中には2例しか無い。肺炎を予防するワクチンで肺炎が起こるのであるから甚だしく本末転倒であり、製造業者側の関心が高いというのもわからないでもない。
中枢神経症状と考えられるものは、Aには13例(脳梗塞とされたのも含む)、ギランバレー症候群は3例、Bには中枢神経症状15例、ギランバレー症候群と思われるのは1例ある。さらに、複合性局所疼痛症候群(CRPS)とされるものが1例ある。

A、Bを通して多いのは蜂巣炎である。Aに14例、B に26例有る。Bの非重篤症例("重くない"と記されているもの)には102例記されている("注射部位の腫れ"は入れていない)。

蜂巣炎は蜂窩織炎とも記されるが、"メルクマニュアル"(ニューモバックスNPの製造メーカーのMSDは、メルクを中心に、シャープ、ドームが合併したもの)を見ると、レンサ球菌、ブドウ球菌が皮下に広がった炎症と説明されている。普通、蜂巣炎となるためには、まず生きたレンサ球菌、ブドウ球菌が皮下に入らなければならない。そのとおりだとしたら大変なことである。ワクチン、注射器が細菌で汚染されていたことになる。
そのようなことは考え難く、おそらくワクチン抗原の刺激により、皮下のマクロファージ、組織球、リンパ球が刺激され、炎症物質を大量に放出し、注射部位を中心に腕全体が腫れ、その程度が甚だしいので「蜂巣炎」という表現になったものと考えられる。このような腫れは、子宮頸がんワクチンの副反応でも見られ,この腫れは痛風発作の腫れと同じ機序と考えられる。相当痛いものと思われる。
この腫れの強いことがニューモバックスNPの特徴であり、「5年間接種しない」との理由になっていることが実感される。それだけ、免疫システムへの負荷が強いことを意味している。

強い免疫負荷は免疫麻痺(アネルジー)を引き起こす。免疫の低下である。そのため、肺炎が起こると考えられる。
高い濃度の抗原は注射部位に長く留まる。過剰な免疫負荷は免疫を崩壊させ、SLE(全身性紅斑性狼瘡)を起こすことは臨床的にも動物実験でも知られている。A61の症例に貪食細胞性組織球症とあるが、組織球というのはマクロファージの仲間で貪食能(細胞を取り込む)のあるもので、組織球が過剰に反応(暴走)している状態である。SLEの、白血球が自分の白血球を貪食しているLE細胞に似ている。

プレベナーNPの抗原成分は、強力なアジュバントとなりうる。インフルエンザワクチンとプレベナーNP 同時接種は非常に危険と予測される。同時接種で死亡している例がある(A23の症例、79歳女)。

免疫グロブリンG抗体(Ig-G)の大きさは10ナノメータである。Y字型の上端が結合部であるが、その大きさは1ナノメータ以下である。肺炎球菌の大きさは直径500ナノメータくらいであろう。巨大な肺炎球菌に纏わり付いたとしてどれくらいの効果があるのか。抗体が付着したものが貪食の対象の目印となって白血球、マクロファージの貪食を高めることが知られている(オプソニン効果)。細菌に対するワクチンはオプソニン効果に期待している。結局はマクロファージや白血球の貪食能に期待しているわけである。

ニューモバックスNPは病原菌の肺炎球菌の成分を注射する。注射された抗原成分はマクロファージ、樹状細胞に貪食され処理される。この過程で、マクロファージ、細胞傷害性リンパ球の活性化がおこる。このことが注射部位の腫れその他の副反応症状をおこす。たとえが悪いが、ワクチンを注射することと、「ドブ水」を注射することはどれくらい違うのか。

平成23年(大地震の年)、海外から寄せられた義援金で、福島、宮城、岩手の3県の65歳以上のかたに無料で肺炎球菌ワクチン接種の事業が行われた。当院でも63名の方にワクチン接種を行った。1名が血小板減少症で他医療機関に入院し、接種後11月に亡くなった(80歳台女性)。体調不良〜うつ病と思われる方1名、胸痛〜腹痛の方が2名現れた。現在は回復している。

このワクチンは全く射つ意味なし。射ってはいけない。西田敏行氏のコマーシャルをやめてもらいたい。どうやって抗議しようか。

ニューモバックスNPの薬価4737円、総額151.85億円
手技料4000円として総額128.23億円

「ワクチン接種で重症な感染症が増え、入院が増える」と、ワクチンに反対するベルギーの婦人団体は訴えている。 http://satouclk.jp/Prevenar.pdf

12.11追記: 子宮頸がんワクチン問題にかかわっているわれわれには、MSDという外資製薬会社がどのよう見えるか、下を読んでいただくとよくわかります。
MSD社とのやり取り」 http://ameblo.jp/3fujiko/theme-10045056620.html

あわせてお読みください。

この記事について

このページは、さとう内科循環器科医院 - 宮城県大崎市が2015年12月10日 11:41に書いた記事です。

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