ガーダシルの死亡 ー 脳の自己免疫性血管炎

(紹介するのは10頁の長い論文です。しばらく書き直し、書き足しの状態が続きますこと、ご容赦願います。大変重要なことが書いてあります。HPVワクチンの副反応で苦しんでいる方には厳しい現実でもあります。何とか早く対策をとらなくては、と考え不十分ながら紹介いたします。)

Jasmine.jpgAnnabelle.jpgHPVワクチン接種後に突然死なされて、司法解剖、病理解剖された方がたくさんおられます。しかし、その報告は「死因は不明」とされることが殆どです。そこからは、どのようなことが起こって死亡に至ったのか、知識が得られないわけです。

そのなかで、ガーダシルの接種後に亡くなった、ニュージーランドのジャスミン・レナータさん(左、享年19歳)、とカナダのアナベル・モーリンさん(右、享年14歳)の脳の標本の一部がカナダの神経科学者の Lucija Tomljenovic(ルチジャ・トムルジェノヴィチと読むのか)と Christopher A. Shaw の研究室に送られました。そこで、免疫組織化学(染色)的検査(IHC,  immunohistochemical) が行われ、脳の血管で自己免疫性血管炎が起こっていることが示された。亡くなった二人の症状と、VAERSに寄せられたHPVワクチンの副反応記録のなかの脳血管炎とある症例の症状を比較分析してみたという論文です。


論文のタイトル:4価のHPVワクチン接種後の死亡:原因か、あるいは偶然の一致か?
Death after Quadrivalent Human Papillomavirus (HPV) Vaccination: Causal or Coincidental?

Tomljenovic_small.jpg著者:Lucija Tomljenovic 、Christopher A. Shaw

カナダ、ブリティッシュ コロンビア大学眼科、視覚科学の研究者。

抄訳
ガーダシル接種後に副反応の脳の血管炎で死亡したと考えられる2例の脳の標本を、IHC (immunohistochemical 免疫組織化学)の手法で調べた。

2例とも脳の血管にHPV-16L1抗体とHPV-16L1粒子の沈着を認めた。HPV18-L1抗体の沈着は認めなかった。また沈着部には免疫炎症症候群で認められる MMPs (proteolytic matrix metalloproteinases) の上昇が認められた。両例とも血管周囲に出血が認められた。

脳血管炎は見逃されると死につながる重篤なもので、以下のような症状があるときは自己免疫性脳血管炎を疑わなければならない。
1)強い持続的な頭痛、偏頭痛、2)失神、3)ケイレン、4)振るえ、5)突き刺さる痛み、6)筋肉痛、7)運動異常(失調)、8精神症状・認識失調

以上が簡単すぎるかもしれないが論文の抄訳である。

この論文には驚くべきことが書いてある。
Fig-1.jpgIn addition, there was clear evidence of presence of HPV-L1 particles within the cerebral vasculature with some HPV-L1 particles adhering to the blood vessel walls (Figure 1C, 2C, and 2D). In contrast, HPV-18L1 antibodies did not bind to cerebral blood vessels nor any other neural tissues (Figure 1D).

1)脳の血管壁にHPV16型のL1タンパクに対する抗体が付着していた。
2)脳の血管壁にHPV16型のL1タンパクの粒子が付着していた。
3)脳血管壁への抗HPV-18L1抗体の付着や他の組織でこの抗体はみられなかった。

一番の驚き、問題は1)と2)である。
通常、抗原は単球、マクロフェージで内で分解され、抗体産生の免疫学的記憶のみが残ると考えられる。抗原が存在し続けることは無いはずである。ガーダシルの場合、アジュバントの燐酸アルミニウムに吸着されたHPV-L1抗原は単球(免疫細胞)に取り込まれ、リンパ節に流れ込み、脳に移動し、そこで免疫炎症反応をおこし、副反応をおこすと考えられている。

血管にHPV-L1抗原が存在することは、非常に不思議である。HPV-L1抗原(スパイク)は子宮頸部粘膜でなくて血管に非常に親和性がある?HPVウイルスそのものが血管にある?
そうならば、ガーダシルにより抗HPV-L1抗体が大量に過剰に作られるので、血管(内皮)に抗HPV-L1抗体が結合し、そこにリンパ球などの免疫炎症(破壊)細胞が集まり、血管が炎症で破壊される。下のFigure-7,8を見れば血管炎が起こっていることは明らかである。

これだけでも、ガーダシルは非常に危険なものだということが言える。


Fig-78.png血管の内膜、中膜、外膜でも抗原があれば、そこに抗体が付着し、免疫炎症反応となり、血管炎が起こる。その結果、血管が詰まれば脳梗塞、血管が破れれば脳出血がおこる。
よく知られているのが、抗リン脂質抗体症候群である。上のFig.1では血管内壁に付着しているのがHPV16型ウイルスのL1タンパクというのである。もし、このL1タンパクが血管内面に露出しているならば、そこにワクチン接種によって作られた抗体が付着し、免疫炎症反応の結果、血管炎が起こる。全く抗リン脂質症候群と同じことがおこってしまうのである。

脳の標本の血管にまんべんなくHPV16型の"抗原"が付着している、ウイルス様粒子 (virus like particle, VLP) が確認されたということは、どういうことだろう。注射された量は脳の血管内膜に付着が確認出来る位十分な量なのだろうか。

ガーダシルの場合は酵母を使ってVLPを"産生"する。この"産生"の仕組みが体のなかで働いてVLP、あるいはHPVウイルスそのものが作り続けているいるということはないのだろうか?

この論文を正しいと信じ込んでいいのだろうか?
批判を書いているサイトも読んでみた。
批判は1)対照例がない、2)二人の著者は病理学者じゃない、3)症例が少ない、いうことであった。
3)は論文の著者が認めている。
2)は、あまり問題ではない。顕微鏡写真が示してある。
1)は、やはり示すべきだと思う。でも、このような研究をやり続けてきた研究者にとっては、示すほどでない、ということもあろう。

一番の問題は、免疫組織染色時の非特異的反応(結合)で、疑陽性になることのようである。特に血管で起こりやすいという。
それでも、抗HPV18-L1抗体による結合は殆どおこってないので、この部分を対照とできなくもない。また、このことが研究者の技術の高さ、正当性を示しているといえなくもない。
抗リン脂質抗体による免疫結合による染色で、抗リン脂質症候群でないことを示してほしかった。

コ メントの書き込みが面白い。#8 の病理学者の Dangerous Bacon 氏の言っていることは正鵠を射ている。確かに甘いところがある。でも結果は同じゃないのかとおもう。こういうものはキットを使うので、染色、顕鏡だけなら 学生実験でもできる。いい標本をつくる、吸着をコントロールするというところが難しいのであろう。
このブログに220のコメントが有り、炎上に近い。読むのが大変である。

********

Ashleigh2.jpgワクチン接種後の脳神経症状は急性散在性脳脊髄炎でおこるとばかり思っていたが、血管炎による脳梗塞も起こっているということを考えねばならない。そして、持続する激しい頭痛は神経痛によるものと考えていたが、血管炎によるものなのかもしれない。

左の写真は、アシュレーさん12歳である
サーバリックスの注射の直後より、眩暈、頭痛、失神に襲われた。状態は悪くなり入院した。両足の感覚が無くなった。約1年入院した。

この写真を見ると、左麻痺が起こっているのがわかる。これはギラン・バレー症候群や急性散在性脳脊髄炎(ADEM)では説明できない。自己免疫性血管炎により脳梗塞がおこったと考えるのが妥当と思う。

2009年9月の時点で、10名の少女の代理人が訴訟を起こしていると書かれている。