高病原性HPVを赤ちゃんの時から持っていることを示す論文

Journal of Clinical Microbiology, Jan, 2005, p.376-381

Transmission of High-Risk Papillomavirus(HPV) between Parents and Infant: a Prospective Study of HPV in Families in Finland

(-幼児間でのヒトパピローマウイルスの伝播:フィンランドの家族での前向き研究)

著者Marjut A.M.Rintala ほか。

フィンランド、ツルク大学医学部、大学病院産婦人科、小児発達科、歯科、医学研究施設


序文の抄訳: 幼児でもHPV感染のあることが知られており、母児の垂直感染、家族間の水平感染が考えられている。また、母児間のHPV型の一致率は57~69%という報告があり、母親以外からの感染が考えられる。父親の感染の関与は系統的には研究されていない。

一方、これまで性器のHPV感染はよく調べられてきたが、口腔内のHPV感染はあまり調べられていない。40%の幼児の口腔内から、10%~67%の成人の口腔内からHPVが検出されたとの報告がある。


サマリーの抄訳:両親-幼児間でのHPVの動的な伝播を調べた前向き、コホート研究である。

赤ちゃんの誕生した76の家族で、父母、児の性器、口腔内擦過サンプルと父親の精液(初回のみ)から高病原性HPV(16、18、31、33、35、39、45、51、52、54、56、58型)のDNAが検出されるか、2年間にわたり調べた。

最もよくみられるHPV感染の家族プロフィールは、家族3人ともHPV陽性が29%、母児が陽性20%、父児が陽性8%、母のみが陽性4%、父のみが陽性3%、父母が陽性11%、三者とも陰性が2%だった。

父母が陰性に関わらず、児のみが陽性というのが6%あった。

新生児は分娩直後は、性器で15%、口腔で10%がHPV DNAが陽性だった。それらは2~4月目に最大となり、性器で16~18%、口腔で21~22%陽性となった。2歳時にはどちらも10%となった。

母親の子宮頸部のHPV持続感染および口腔の無症候性感染が、幼児のHPV感染の危険因子になるようだ。

HPV-Infant3.png

論文はここから得られます。右上でPDFファイルがダウンロードできます。



あわせてお読みください。

この記事について

このページは、さとう内科循環器科医院 - 宮城県大崎市が2012年12月 6日 18:36に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「不活化ポリオワクチンとはどういうものか」です。

次の記事は「「いかなるワクチンも(脳)神経学的障害を起こす」Every single vaccine causes neurological damage.」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。