子宮頸がん予防ワクチンの意識消失、けいれん発作の分析

以下の分析と議論は、5月25日の平成24年度第1回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会、第1回インフルエンザ予防接種後副反応検討会及び第1回子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会 資料 の資料2ー3に基づいています。前回のものは平成23年11月末までの集計であり、今回のものは平成2年3月末までの集計です。この間4ヶ月で、重篤症例数は医療機関届出が65から74(+14%)へ、製造販売業者からの報告が517から597(+15%)へ、医療機関からの報告の非重篤症例は713から794(+11%)と増加しております。

サーバリックスの副反応のなかで、最も問題とされるのが注射時の意識障害、転倒であります。この検討会では、それらは血管迷走神経反射によっておこるという考えで、他の考えは全く検討されておりません。
私は、サーバリックスの注射自体が痙攣発作を誘発している、欠神発作あるいは痙攣発作で体のコントロールを失い転倒し、ケガするとの考えを表明いたしました。

血管迷走神経反射で倒れるのか

まず、血管迷走神経反射で倒れるということは、一体どういうことなのかということを確認しておきます。迷走神経の働きが強くなる(興奮が強くなる)と、脈が少なくなり(徐脈)、と末梢血管が拡がって血圧が下がります。血圧が下がりすぎる(60mmHg以下)と脳に十分な血液と酸素が供給されなくなり、めまいのような気分の悪さを感じ、意識が遠のき、倒れます。同時に顔色が青白くなっています。採血で倒れる場合は採血の終わり頃から2~3分以内でしょう。顔色と表情を見ていると倒れるかどうか予想がつくように思います。
しかし、病院では注射や処置が多数行われていますが、患者さん意識を失って倒れることなど殆どありません。転倒が起こるとしたら、子宮頸がんワクチンの注射くらいしかないのです。それくらい異常なことなのであります

私自身、3回ほど迷走神経反射に陥った経験があります。ケガの処置してもらっていたとき、患者さんの筋生検を見ていたときと下痢の直前でした。生検を見ていたときは立位でした。気分の悪さは自覚しなかったように記憶していますが、壁によりかかっていたので、知らぬ間にズルズルと崩れるように倒れたと記憶しています。頭や顔を打ったりはしませんでした。誘因は、痛みでなく、傷や血を見て気分が悪くなったという情動的な反応だったと思います。
普通は血管迷走 神経反射が起こった場合、気分不快、異常な感じを自覚し、ひざまづいたり、何かに掴まったりする余裕はあると思います。倒れる場合でもその場に崩れるように倒れ、突然前に倒れて歯を折るとか、後ろに倒れて後頭部を打撲するなどということはとても考え難いものです。


資料の2ページの図1「接種から意識消失までの時間(接種後30分までに発現した症例)」をみますと、5分未満の128例に直後(時間不明)の89例も加えますと217例(57%)で5分未満に起こったことになります。5分以降30分未満は140例(37%)となります。
サーバリックの注射の痛みはジワーッと広がるのかどうか分かりませんが、注射が終わって5分以上してから、血管迷走神経反射が始まるというのは考えにくいのです。

資料の4ページの表2「意識消失時の状況・患者の状況(接種後30分までに発現した症例)」の「血圧低下の有無」というところを見ますと、分析対象となった381例中、血圧低下は78例(20.5%)でしか確認されておりません。
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患者が倒れたとき、医師、看護師がいちばん最初にやることは、脈、血圧の確認です。バタバタしていても、30秒以内には血圧は計られていると思います。迷走神経が強く興奮しているかどうかは、脈拍数(心拍数)が最も信頼性が高いのですが、脈拍数の記録が少ないです。あるいは徐脈になっていないのです。倒れた時に心電図モニターを着けた医療機関があったかもしれません。

7ページから 36ページに「サーバリックス接種後に失神に至った症例のうち、転倒等による二次被害に至った症例一覧」として40症例について短く経過が記されていま す。(症例40は1日後のもので誤入力)。低血圧、徐脈が記されているのは少ないのです(2, 6,13, 21, 25, 28, 29, 31, 35)。また、「事象発現前に有痛性/感情刺激の有無:」という質問項目がありますが、殆ど「無」なのです。つまり、痛みが続いて、さらに酷くなって意識 を失う、というのではないのです

読んでいて、私らが経験する血管迷走神経反射で倒れたり意識を失うのとは、随分雰囲気が違うのです。上に述べましたように低血圧の確認されている例が少ないのです。この辺の雰囲気について、61ページにあるガーダシルの転倒例の医師のコメントがとても参考になります。

「注射前から終了までの間に過緊張は認められない。また、痛みも訴えていない。(失神後に聞いても)倒れる直前までニコニコしていたし、他のワクチンや採血時に具合が悪くなったこともない対象者ばかりである」。

以上、注射前の不安や緊張、そして痛みにより血管迷走神経反射で倒れたり意識を失ったりする被接種者はいます。しかし、半数以上は血管迷走神経反射で倒れたと考えるのはそぐわないのである。

転倒、けいれんについて

上に示した4ページ表2をもう一度よく見て頂きたい。「間代運動(痙攣を含む)の有無」という集計では72例(18.9% )も起こっているのです。

間代運動とは手足をピクピクと律動的に動かすこと、いわゆるてんかん発作です。激しく大きく動かせばてんかん大発作とよばれます。


迷走神経反射で倒れ意識を失い、さらにけいれんするという場合を想定するのはかなり困難であります。無理に想定すれば、迷走神経の強い興奮で数秒以上の心臓の収縮の停止(ブロック)がおこり、血圧が下がりけいれんを起こすというものです。このような病態をアダムス・ストークス症候群といいます。心臓が止まっているかどうかは心電図をとらなくても、脈を診たり聴診器で比較的簡単にわかります心室細動によるアダムス・ストークス症候群の想定は行き過ぎとおもいます。

したがって、
4ページの表2の「間代運動(痙攣を含む)の有無」という欄にあらわれているものは、てんかん発作に類するものであるということです。

けいれん・てんかんの発作に硬直性のもの(固まってしまうもの)があります。これとは全く逆に急に全身の力が抜けてしまうもの(欠神発作)もあります

間代運動というのが目立つので分かりやすいのですが、硬直性、弛緩性の発作が集計にのらない可能性があります。発作の持続が非常に短いので捕らえられない可能性があります。倒れて頭を打つのに、1秒の発作で十分でしょう。

「倒れる」ということを考えるときに、症例24の記述が参考になります注射後5分とあります
「接種後、処置室から数歩のところで、失神、硬直し後ろ向きに転倒(失禁、BD82/50)、数分で覚醒(意識清明、悪心、頭痛なし、BD92/54)。後頭部打撲のため、脳外科受診、異常なしの連絡。」BDは、血圧という意味です。「硬直し」というところが注目されます。

つまり、「倒れる」というのは血管迷走神経反射で血圧が下がって倒れるのではなく、一瞬硬直性けいれんがおこって体の自由を失い、棒が倒れるように倒れる、そのため顔面や頭部を打撲してしまうと考えられるのです。

7ページから 36ページのリストで
痙攣を伴っている例は1, 3, 8, 9, 10, 17, 18, 19, 24, 26, 37, 39 です。
特に症例26は血圧低下が認められておらず、無呼吸と記されていることで注目されます。呼吸筋の硬直性けいれんのため無呼吸が起こっているのでないかと考えられるわけです。そうならば、突然死につながる、非常に危険な状態が起こっていると考えなければなりません。症例15にも無呼吸と記されています。


31ページから52ページにかけて「サーバリックス注射後30分以降に失神が発生した症例」として30症例がまとめられています。下痢、生理痛、入浴で血管迷走神経反射がおこり倒れたと思われる例が確かにあります(1, 5, 7, 9, 11, 14, 23, 28)。風邪をひいたときなど、体調が悪いときには失神しやすいことはよく経験することであります。
一方、痙攣を起こしている例もあります(3, 8, 13, 16, 18, 24, 30)。
このまとめは5ページの表4「接種後30分以降に意識消失を発現した症例」になるものと思われます。1日以降23日後まで23人で意識消失発作が起こっていることがわかります。

前回の分析で脳のダメージを疑った症例の経過がこの資料でわかりました。
症例13は、3日めに呼吸停止で発見され、脳波に異常が確認された例です。1月後にもけいれん発作、欠神発作を繰り返していることがわかります。こうなりますと、急性散在性脳脊髄炎ADEMが起こっていると考えなければなりません

5ページの表4で、1日以降に意識消失発作を起こしている症例は、すべてADEMを起こしている可能性大と考えます


症例19は6日後、運動会のリレー練習中で100m走ったところで突然倒れ込んだとあります。心室細動が起こっていたようです。心肺停止の状態が続いたため、低酸素性脳症の傷害が生じ後遺症が残った、会話可能なレベル、介助歩行が可能なレベルまで回復したことがわかります。この症例の場合、ワクチン接種は関係ないとされるのでしょうか。

少数とはいえ、どの症例を読んでも副反応は深刻であり、心が痛みます。61ぺージ以降のガーダシル注射後に倒れて、歯を折ったり顎に裂創を負った症例を読んでみてください。
ワクチンの副反応は人生をメチャメチャにします。ワクチン接種前は健康だったのです。昨年9月1日に自殺した中学生も、不随意運動(ジストニア)と体の動きが自由にならない症状(パーキンソン症候群様症状)があったと書かれています。

このことはあまり問題にされませんが、薬剤を注射してけいれんを起こすなんてあってはならないのです。表の2の「間代運動(痙攣を含む)の有無」の結果だけでも、危険な薬と判断されなければならないのです。どうしてサーバリックス、ガーダシルの場合、看過されるのでしょうか。

サーバリックス、ガーダシルはワクチンと呼べるものではありません。
一刻もはやく、ワクチン接種の中止の指示を出すべきです。