スルマ ユガール Zulma Yugar の歌

Zulma Yugar さんはボリビアを代表する歌手です。国民栄誉賞を贈られるような、日本で言えば美空ひばり級の歌手です。
このCDを入手した経緯は覚えていません。おそらく、この写真に惹かれたものと思います。
すてきですね。この様な写真を残すことができた女性は、一生幸福なのではないかと思います。
帽子と飾りはボリビアの祭の衣装です。たしか、ユネスコ世界文化遺産になっているとの記憶があります。



Zulma Yugarさんを代表する歌は Piel Morena (ピエル モレナ 浅黒い肌)です。
このCD(TKF-CD-23)のトップも Piel Morena です。

愛する男が旅に出る、後朝の朝(きぬぎぬのあさ)の歌です。
でも、「浅黒い肌」のためにおこる苦労を心配するような、そんな気配が感じられる歌詞です。肌の色の黒いこと、出自がインディオであることは、南米の社会では決定的に不利になるようです。

「Piel Morena 浅黒い肌」とはどういう意味であるか、下の画だけでわかります。
平和を願う歌なのですね。気がつきませんでした。


En tu piel,  en mi piel   あなたの肌にも、私の肌にも
arrullara una cancion   ひとつの歌が 優しく響く
dejara un sol en tu lagrimas   あなたの涙に太陽を置いて行く
con un rocio de amor    霧のような愛と一緒に
con un rocio de amor    霧のような愛と一緒に
con un rocio de amor    霧のような愛と一緒に

En tu piel,  en mi piel    あなたの肌にも、私の肌にも
mis suenosse vuelven luz   私の夢が明るくよみがえる
tu piel morena es la lagrima   あなたの浅黒い肌は涙
que bana mi cielo azul   私の青空にふりそそぐ涙
que bana mi cielo azul   私の青空にふりそそぐ涙
que bana mi cielo azul   私の青空にふりそそぐ涙

las motagnas nevedas se van  雪をかぶった山が過ぎてゆく
y en ese pueblo tu sola esteras  あの村であなたは一人寂しく過ごしている
la luna llena de mi te hablas  満月が私のことをあなたに話すだろう
un sol aridiente mi canto tendras  私の歌が持つ燃えたぎるような太陽を
(se repetite)                                (繰り返し)

Llora el alba al partir  旅立ちの朝、夜明けが泣いている
llora el silencio otra vez  再び沈黙が泣き始める
dejo Bolivia en mi corazon  私の心の中にボリビアを置いて行く
siente morirse mi ser  私という存在がなくなっていくような気がしている
siente morirse mi ser  私という存在がなくなっていくような気がしている
siente morirse mi ser  私という存在がなくなっていくような気がしている

Pero en mi quedara  でも私の中に
dulces recuerdos de ayer  昔の想い出が残っている
tus ojos negros, tu lagrimas  あなたの黒い瞳も、 あなたの涙も
tu piel morena en mi piel   私に肌にあなたの浅黒い肌
tu piel morena en mi piel   私に肌にあなたの浅黒い肌
tu piel morena en mi piel   私に肌にあなたの浅黒い肌



この歌も上のCDに入っています。ケチュア語の歌です。
アルファベットの綴は、スペイン語的な発音記号となっています。

K'oly pankarita コリ パンカリータ   美しい花

Sumataki k'oly pankarita   美しい花のようなあなたのために
suyask tamja suma urunaka  これから楽しい日々が続く
jumamp nayampi nina naira あなたと私は燃える瞳を持っている
ma suma taki lurtesinani いい道を二人で作って行こう
jumamp nayampi nina naira
ma suma taki lurtensinani
ayayay fueguito k'oly pankarita  ああ、燃えるような美しい花よ
ayayay fueguito k'oly pankarita

Pa marajer suma Imillita  あれからもう二年経つ イミジータ
nta kutimpis kitirus munkati もう二度と人を愛することはない
sumat sumat savanakesina あなたは私に喧嘩しないでといった
amtasimay k'oly niwa naira
sumat sumat savanakesina
amtasimay k'oly niwa naira
ayayay fueguito k'oly pankarita 私はあの炎のような瞳を思い出す
ayayay fueguito k'oly pankarita
                                              (イミジータ:インディオの女の子)

ところで、彼女のセーターの模様に注目してください(バックの山はマチュピチュと思います)。
また上の Piel  Morena のタイトルバックの絵の左上、 Gの左に、模様のようなものがあります。
これ、模様ではなくて、タワンティンスーユ(インカ帝国)の旗です。

Wankar著 吉田秀穂訳 「Tawantinsuyu: Cinco siglos de guerra Qheswymara contra Espana 先住民族 インカの抵抗五百年史 タワンティンスーユの鬪い」の裏表紙の解説が適切と思いました。



(タワンティンスーユとはいわゆる「インカ帝国」のことで、ケスワイマラ人を中核とした複合民族国家であり、その領土は現在のエクアドル、ペルー、ボリビア、そして、チリ、アルゼンチンの北部におよんでいた。この旗は、(今から)5世紀前のスペインの植民地化以来、抑圧され、分断されてきた多数民族=ケスワイマラ民族の解放、そしてタワンティンスーユの再建、独立、国家形成をめざす著者達の運動のシンボルである。)

Savia Andina(アンデスの樹液)というグループ(コンフント)の Piel Morena がありました。バックの画像が素晴らしく(タワンティンスーユの旗がありました)気に入っていたのですが、削除されてしまいました。とても残念です。代わりに彼らの Piel Morena の演奏の動画を紹介しておきます。演奏のスタイルがわかるのではないかとおもいます。
削除されたものでは前半は主旋律をケーナが、後半はトヨス(大型のサンポーニャ(パンフルート))で演奏されていましたので少し違いますね。
Piel Morena は、タワンティンスーユの再興を目指す人々のシンボルの歌になっているのですね。

「大崎市医師会報に発表した文書」に置いておきました、「私はインディオ(Indio Soy)という歌」という文書も、是非合わせてお読み下さい。

(2014年2月10日追加)しばらくぶりにスルマ・ユガールさんのCDを聴いていて、気に入っていた曲を思い出しました。
Morenada Central 最高のモレナーダ。モレナーダはボリビアの踊りのリズムのことです。動画の冒頭の彼女の体の動きがそうだと思います。カーナバルの楽しい思い出が歌われています。(CDの歌と演奏の方がいいです。でも、楽しさが良く伝わってきます。)





CDの中で、「裂け目を広げながら」という歌と歌詞が印象に残っておりました。他の歌と違って、ただならぬ緊張感が気になりました。歌詞は以下のようなものです。YouTubeにはスルマ・ユガールさんの歌はありません。ギターの演奏がありました。



Llugue del sur  私は南からやってきた
con una ilusion  ある夢を持って
sembrar para consechar  いい収穫ができるように種をまく
atras deje mi pueblieto gris
motagnas y soledad  山に囲まれ寂しげな、私の灰色の村をあとにして。

ahola un pahuichi en la selva orienyal  今では東部のジャングルにボロ家住まい。
peor que en la canaveral  さとうきび畑の方がまし。
un obrero de la cana soy  私はサトウキビの労働者。
travajo de sol a slo  日給じゃ食べることも出来ない
el jornal no da para comer
y el calor me va a matar  暑くて死にそうだ。

Esta es la vida de muchos zafreros  これが鉱夫たちの人生
solo frustracion  あるのは失望ばかり。
venir desde tan lejos  あんなに遠くからやって来て
para encontrar la somra del dolor  見つけたのは苦悩の影ばかり
abriendo becha en la horizonte  地平線に裂け目を広げながら
tengo de buscar lus para que alumbvre  照らしてくれる光を探さなきゃならない。
la nueva senda que deba tomar 取るべき新しい道を

Quisiera encontatrar le agua clara que calme mi sed  私の乾きをいやす澄みわたった水を見つけたい
sed de vivre, con la justica, tambien de mi lao entonces si 公平に生きたいという渇きを満たしたい
entonare coplas al vino y al amor だからそう
recorrere los caminos 私はワインと愛に捧げて歌う
abriendo brecha sin descansar  休むことなく裂け目を広げながら、
pare que juntos un dia  数々の道を巡っていく
esta pobresa poder desterrar いつの日かみんな一緒に
この貧しさを捨てるため。
(se repite la seguenda parte )
(西村秀人訳、CDの解説より)
あわせてお読みください。

この記事について

このページは、さとう内科循環器科医院 - 宮城県大崎市が2011年6月30日 20:20に書いた記事です。

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