Amalia Rodrigues の歌(ファド)

アマーリア・ロドリゲスの歌を聞くきっかけは、ちあきなおみ の歌でした。YouTube で 「霧笛」を聴いて驚きました。歌のうまさと、詞のストーリーに。

YouTube ちあきなおみ 霧笛

「霧笛」はアマリア・ロドリゲスのファド「難船 naufragio」をカバーしたものとわかりましたので、元歌を聴いてみようと思いました。全く別物になっていることがわかりました。
ファドと言えばアマーリア・ロドリゲス、くらいは知っておりましたが、興味を持って聴くのはこれが初めてでした。手当たりしだい聴いておりましたが、とくにどうだとは思っていなかったように思います。

事態が変わったのは下のCDを入手したことでした。何度もこのCDを聴いているうちに、アマーリア・ロドリゲスの歌がすっかり好きになってしまいました。飽きずに今でも聴いております。

下のCDは、1986年に来日公演のライブの録音です。編集がいいです。
冒頭の、ポルトガルギター(ギターラと呼ばれます)、普通のギター(ビオラ)、低音用ギター(ビオラ バイシュ)で演奏される「ファドと変奏」(インストルメンタル)がとてもいいのです。それに引き続く彼女の歌も。
彼女が66歳のときの歌です。少ししわがれた声ですが、はりのある、バイタリティのあふれる歌い方です。1999年に亡くなりましたが不世出の歌手と思います。

この人以外に聴きたいと思う歌手は, ちあき なおみ, ヒナマリア・イダルゴ,...... あまりいません。



上のCDには、23曲収録され、歌詞の訳もついていて、とてもお買い得だと思います(現在廃盤)。
「naufragio 難船」、「gaivota かもめ」、「barco negro 暗いはしけ」などが有名ですが、どの歌もいいです。
「coinbra コインブラ (ポルトガルの4月)」は絶品とおもいます。ポルトガルギターの音色、演奏がいい。
私には 「grito 叫び」、「solidado 孤独」、「lagrima 涙」なんかがいいです。

最も好きなのは「lavava no rio lavava 洗濯」です。自叙伝のようなものです。
ビデオでは、一度伴奏を止めさせ、「小さいとき貧しかった」、「この耳飾りはイミテーションだ」などと語り、それから再び歌いだします。

ここでポルトガル語の歌詞を見ながら聴けます。音がよく、ポルトガルギターが2台、ギター1台、低音ギター1台の伴奏のため音の広がりが感じられ、とても気に入って聴いています。

このCDに入っていない歌では、prece(祈り)、procura(求め)をよく聴いています。

作曲の Alain Oulman に本当に感心します。
Amalia Rodriguesの 歌の、かなりの数が Alain Oulman の作曲です。
prece の出だしの旋律、この部分だけでもうこの歌が好きになってしまいました。
Composição: Alain Oulman & Pedro Homem de Melo

Prece

Talvez que eu morra na praia     海辺で死ぬだろう
Cercada em pérfido banho         この体を海の泡におおわれ
Por toda a espuma da praia      
Como um pastor que desmaia    まるで羊たちの真ん中で
No meio do seu rebanho.         溺れて倒れた羊飼いのように

Talvez que eu morra na rua       街角で死ぬだろう
E dê por mim de repente           突然道を失い
Em noite fria e sem luar            月の無い冷たい夜
E mando as pedras da rua        街角の石ころのように
Pisadas por toda a gente.         人々に踏まれて死んでいくだろう

Talvez que eu morra entre grades 鉄格子の中で死ぬだろう
No meio de uma prisão                牢獄に閉じ込められて
Porque o mundo além das grades  外の世界と離れていくだろう
Venha esquecer as saudades       心をむしばむ
Que roem meu coração.              孤独をわすれさせてくれるだろう

Talvez que eu morra de noite      ベッドで死ぬだろう
Onde a morte é natural              そこでの死は自然なこと
As mãos em cruz sobre o peito   胸の上で腕を十字に組んで
Das mãos de Deus tudo aceito    神の手を受け入れて死ぬ
Mas que eu morra em Portugal.   どこでもいいからポルトガルで死なせて


Corri a terra, o mar, o céu azul
Dentro e fora de mim, de norte a sul
O que buscava assim não sabia
Pedia-me mentiras e sorria.

Se passava entre flores ali ficava
E a beijos que me disse me emprestava
Mas nenhuma das flores era a flor
E nenhum dos amores era o amor.

O que buscava assim não sabia
Pedia-me mentiras e sorria
Quantos caminhos andados e perdidos
Nos caminhos mortais dos meus sentidos.

E um dia o da verdade veio a mim
E agora já me dou princípio e fim
Sou toda cicatrizes e cansaços
Mas tenho enfim o abraço dos tens braços.




この歌はファドというべきかどうかわかりませんが、とても好きな歌です。
日本公演のビデオです。上のCDには収録されませんでした。
(詩は韻を踏んでいますね。)

Ai a menina, Don Solidon
Como vai airosa.
Ponha a mão na trança, Don Solidon
Não lhe caia o rosa.

Ai a menina, Don Solidon
Como vai contente.
Ponha a mão na trança, Don Solidon
Não lhe caia o pente.

Ai a menina, Don Solidon
Como vai bonita.
Ponha a mão na trança, Don Solidon
Não lhe caia a fita.

(Ai a menina, Don Solidon
Com o seu laçinho.
Ponha a mão na trança, Don Solidon
Não lhe caia o raminho.)


(musica latina ML51106)
現在このCDが入手可能です。日本公演の録音をそのまま2枚のCDにしたものです。
26曲はいっており、Don Solidonも収録されています。

日本人によるポルトガルギターと普通のギターの duo の演奏があります。
とても素敵な演奏なので是非聴いて見てください。

YouTube  涙  演奏 マリオネット

YouTube  コインブラ (あるいは ポルトガルの四月)演奏 マリオネット

バックの、マカオのポルトガル植民地時代の建物を見たいですね。

あわせてお読みください。

この記事について

このページは、さとう内科循環器科医院 - 宮城県大崎市が2011年5月27日 19:38に書いた記事です。

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